【2/2】大阪中の中小企業を元気に!対面コンサルで、経営者の心に火を灯す。[大久保事務所スペシャルインタビュー]

前回に引き続き、インタビュアーの方にご依頼して、私自身の仕事に対する姿勢や、無料相談のメリット、構想している新サービスについて紐解きました。

課題解決は初診が命! 新サービス「経営者のかかりつけ医ドットコム」

――「経営者のかかりつけ医ドットコム」とは、どんなサービスなんですか?

「無料相談」の発展形なんですが、サービスを利用される経営者に月1万円(※価格は予定です)お支払いいただき、私が徹底的に経営者のお話を聴いて、必要があれば税理士さんや弁護士さんといった専門家におつなぎするというサービスです。うちの事務所に来ていただいて「コーヒー淹れてあげるから飲みにおいで、話したいことがあれば何でも聴くよ」と。街のかかりつけ医のように私が初診を担当し、相談を総合的に聴いて、具体的な解決策が必要な場合は、専門医的な存在の士業のみなさんに「こんな症状なので、診てあげてください」と紹介状を書くイメージですね。

早急に対処すべき経営課題なら、すぐに経営コンサルに入るのですが、経営者が抱える小さな課題やモヤモヤの置き場って意外なほどありません。サービスを利用する経営者は、毎日私のとこに来てくれてもいい。今まで、喫茶店やカフェのコーヒー代に1日500円かかっていたなら、20日で元が取れる。しかも、私の事務所ならコーヒーを飲めるだけでなく、経営コンサルタントに「他人に言いづらい話」もできて、なんならその場で提案が受けられる。いいと思いませんか(笑)。

――そこまでしていただけると、大分お得な気がします(笑)。課題解決には、初診が大事なんですね。

めちゃくちゃ大事ですね。病気と同じで、初回で誤診すれば課題解決への道筋は大回りになるし、解決できずに終わってしまう可能性すらあります。

コロナ禍を経て、事業を取り巻く環境がガラッと変わり、問題が複雑に絡み合う中で利益を出すのは、本当に大変なことです。それでも、事業を続けたいという経営者が、本気で経営に心血注げる状態を私はつくりたい。私にできることは、お茶でもしながらあらゆる話を聴くこと。とにかく全部聴く。それが、経営者が前を向くきっかけになるはずです。「ここなら自分の想いや考えを吐き出してもいいんだ」と経営者に安心していただける場をつくりたいと思っています。

――経営者の方々は、対面で自身の想いや考えを吐き出す場の重要性に気付かれていますか?

まだまだ、気付かれている経営者は少ないと思います。経営者は、日々目の前の課題に追われて、それを解決するために必死です。課題の根本にある問題や、夢や目標について、深く考える時間もない。時々、緊急ではないけどめちゃくちゃ重要なことについて人に話すだけでも、会社経営は変わると思いますよ。

業績を立て直すのに特効薬はありません。ただ、経営者としてやっていこうと決めた原点に立ち戻り、その時の気持ちを思い出していただくことは大きな力になります。私は、時々経営者の話し相手になって、大事なことを思い出すきっかけになりたいと思うんです。

――「緊急ではないけど重要なこと」に時間を使う大切さは、多くの方が見逃しがちなところですよね。

世間でヨガや瞑想が流行っているとおり、ゆとりや余白ってすごく大切なんですよね。自分の向かっている方向性を見つめなおすこともできますし、人間は100%で頑張り続けたら壊れてしまう。時々羽を休める場所がないと、事業の継続はできません。「かかりつけ医」でのひとときが、心のゆとりや余白になると信じています。

――「経営者のかかりつけ医ドットコム」を利用するメリットは、他にもありますか?

今まで以上に気軽に相談できるため、経営課題を早期支援できるというメリットがあります。歯医者さんでも、最近は虫歯になる前に定期的に通う「予防歯科」がメインになりつつありますよね。そういったイメージで、問題が起こる前から会社の状況や経営者の考えを知っていたら、より良い支援ができる。そう感じていたことも、サービス立ち上げの理由です。

また、経営者の相談相手は税理士さんや弁護士さんであるケースが多いのですが、そもそも経営者は、税務や法務の専門家に「何かあったら相談してください」と言われても、何を訊けばよいのかわからなかったりします。そんなとき、経営者の話を聴き「こんな質問をしたら、欲しい回答が得られるはず」とアドバイスすることも「かかりつけ医」である私の仕事です。

――最後に、悩みを抱えている経営者の方へ届けたいメッセージをお願いします。

「為せば成る」です。事業再生の場合も、諦めずに行動すれば、大切な何かを残せるかもしれない。すべては経営者の意志次第。ファイティングポーズを取り続けられる経営者のお手伝いを、全力でさせていただきたいです。